「秋刀魚の味」戦争の記憶”

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dvdで「秋刀魚の味」監督:小津安二郎・1962年を観る。妻を亡くした平山(笠智衆)は二男一女の子持ち。長男・好一(佐田啓二)は、団地住まいのサラリーマン。妻秋子(岡田茉莉子)と共稼ぎ。次男和夫はまだ学生。娘の道子(岩下志麻)は24歳、家族の世話をしつつ会社勤めをしている。ある日同級生の河合(中村伸郎)が平山の娘の道子に縁談を持ってくる。どうするか迷う平山。道子は、好一の後輩の三浦(吉田輝雄)にひそかに好意をよせていたが…  「彼岸花」を買ったついでに購入しました。子供の頃、この映画のポスターを見て変な“タイトル”だ、どうゆう内容の映画なんだろうと思ったもんです。要点は、娘の結婚話に動揺する初老の男の話でした。なるほど昭和30年代は、こんな雰囲気だったんでしたね!今から見れば興味をもてる内容ではありませんが(おれだけか?)、もう時代劇です。バーのマダム(岸田今日子)と戦友の元部下(加東大介)と平山の会話が雑ながら妙です。「軍艦マーチ」を掛けながら平山に敬礼する加東大介のシーンが印象に残りました。あのころは戦争体験者がいっぱいいました。学校の先生も空襲体験をことあるごとにいってました。